このたび、自分史上初めての「zine」を発行するにあたって、”自分の住んでいる地域”についてのガイドブックを出すことが、ある意味では使命のような気がしていました。

“この街には何もない”

残念ながら、自分が住む地域について、そのような感想を持つ人が少なくありませんでした。

けれども、自分が様々な場所を鉄道を使って巡り歩く中で、「ひとつの特技」が自分の中にぽっかりと浮かんできたような気がしていました。

それは、「誰も気に留めないような、人が価値を認めないようなもの」にも、自分には確かに「光るものを見つけることができる」という特技でした。

「HSP」という気質

私は小さいころから、「人があまり興味を示さないもの」に関心をもつ傾向が強かったように思います。

それ故、人と交わることが苦手で、幼少時は不登校になったり、社会に出てからも引きこもりやニートを経験したりと、様々な困難がありました。

2019年に発行された《上戸ゆりな》さんの『HSPの教科書』という著書をきっかけにして、自分が「HSP」という気質を持っていることに気づいて以降、自分の特性について前向きに捉えることができるようになりました。

社交不安気味だった自分が、鉄道を使って様々な場所に出かけることができるようになるにつれて、自分の長所とは、「人が気づかないことにも気づける」というものなのだ、という特性を見出しつつあります。

「わたし」は「のんびり」のままでいい

現代では、特に日本においては「人と同じことを求められる」傾向が強いように思います。

そのため、そこから「はみ出した」人というのは生きづらさを感じやすい社会かもしれません。

鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。

金子みすゞ 「私と小鳥と鈴と」

「スピード」「効率」「生産性」そういったものが重視される現代において、私は敢えて「のんびり」というハンドルネームを掲げて活動しています。

それはきっと、「ゆっくり」「スロー」なものにも価値がある、と気づいてほしいから。

生活の中に、いろいろなものを目いっぱい詰め込んで、心の中に余裕がなくなっている社会にこそ、「余白」という「心のゆとり」を持つ必要があると思います。

私の住む北柏周辺には、そんな「余白を楽しむことができる人」が気づける魅力がたくさん詰まっています。

「まちライブラリー」という居場所

「HSP」で「内向型」という気質を持つ自分は、これまで「ひとりでいる」ことが多く、そのため知り合いもほとんどいませんでした。

そんな中、2026年4月に北柏駅前に「私設図書館」がオープンするという情報を1年くらい前から入手していました。
それが「まちライブラリー」だということが判明して以降、私はこの施設にかなり期待を寄せていました。

単純に本を読むだけにとどまらず、「本をきっかけにして人と人がつながる場所」。
そのコンセプトに新しさを覚えました。

柏の葉地域にある「T-SITE」のような感度の高い場所も何度か訪れたことはありますが、そこでは確かにおしゃれな本がたくさん並んでいましたが、どことなく自分のような人間には敷居の高さを感じていました。

「まちライブラリー@アクロスプラザ北柏」における、はじめてのイベント「サポーター会議」には私の想像を超える方々が参加されており、そこで何名かの方と知り合うことができ、気が付くとイベントまで開催することに。

「植本祭」で「駅語り」という人生初の「イベント主催」をさせてもらい、

また「本語り」イベントと合同でも「駅語り」をやらせてもらったり。

「まちライブラリー」に自分が作ったフォトブックを置かせてもらえることになったり。

本当に、お世話になりっぱなしの「まちライブラリー」さんが自分の居場所になりつつある今日この頃です。

「自転車旅」もおすすめです。

「のんびりっぷ 北柏」の中では触れられていませんが、実は北柏地域は近年「シェアサイクル」が充実してきています。

北柏駅前をはじめ、紹介したスポットに行くにはシェアサイクルを有効活用すると、1日あれば結構いろいろなところに行くことができます。

柏市のサイトでも紹介されているので、参考にしてみてください。(利用にはスマートフォンが必要になり、アプリでの会員登録も必須となります)

また、スマートフォンを持たないシニアの方でも利用できる「テガチャリ」もおすすめです。
こちらは「北柏ふるさと公園」でレンタルできる従来のレンタサイクルですが、誰でも利用できます。
(利用日時や時間帯が決まっているので要確認)

また、「あけぼの山農業公園」に行くには、路線バスが【我孫子駅】から出ており、【柏駅】からよりも本数が多いためそちらの利用がおすすめです。

北柏周辺の公共交通機関は比較的充実しており、それらを組み合わせることで、1日でかなり楽しめると思います!

ちなみに手賀沼周辺をロードバイクで本格的に周遊したい場合は『B.B.BASE手賀沼』という臨時列車があります。
鉄道の車両の中にロードバイクを折り畳まずに格納できるという画期的な列車。

※年に数回しか設定されないレアな車両なので、ちょっと個人的に乗ってみたい…

「のんびりっぷ」の際の注意点

「のんびりっぷ 北柏」におけるスポットは、いわゆる「観光地」ではないため、「北柏ふるさと公園」「あけぼの山農業公園」のような専用の駐車場がある場所以外は、できれば自家用車での訪問は控えていただきたいと思っています。

というのも、紹介した「常夜燈」や「宿連寺湧水」、「跨線橋」など、多くが住宅地の中にあり、市民の方々の「生活区域」となっている場所だからです。

周辺にコインパーキングがある場所もありますが、それは修理業者さんや様々な業務で使われている方にとって貴重なもので、そこが占拠されてしまうと住民の方々にとっても良い影響をもたらしません。

せっかく「のんびりっぷ」を掲げているので、北柏周辺のスポットを訪れる際は、できるだけ公共交通機関を使って足を運んでいただきたいと思っています。

コンセプトは、あくまでも「スローな旅行」。

たまには、自動車から解放されて、自分の足を使って旅をしてみるというのも、良いのではないでしょうか。

水鳥がシンボル

ちなみに、冊子に登場する水鳥は「オオバン」をイメージしています。
我孫子市の「市の鳥」に指定されており、手賀沼周辺でよく見かけます。

基本的にのんびりと水草を食べていますが、人が近づくと一目散に近くの水場に飛び込んで逃げていきます。
泳ぎは得意ですが、空を飛ぶのはちょっと苦手みたいです。

P.S. コメント欄を開放しておきますので、もし冊子をお読みになった方で、感想などがあればそちらにいただけると、とても励みになります。